スキー経験者がスノーボードに挑戦。山頂で泣きながら降りてきた初日から、どハマりするまでの実話。初心者のリアルな壁と気づきを書いています。
山頂から見下ろしたゲレンデが、壁に見えた。
トゥーサイドで踏み込んだら前に吹っ飛ぶ。ヒールサイドで踏ん張ったら尻もちをつく。
「どうやって降りるんだ、これ」
泣きながら降りた。
群馬のゲレンデで、レンタルで借りた板を返して、その日で終わった。
もうやらないと決めた。
1. スキーっ子だった
小さい頃からスキーをやっていた。
ゲレンデは怖くない。雪の上で体を動かすことも知っている。だからスノーボードも「なんとかなるだろう」と思っていた。
甘かった。
スキーとスノーボードは根本から違う。体の向きが違う。重心の置き方が違う。エッジの使い方が違う。
スキーの経験があるぶん、変な癖がついていて余計にタチが悪かった。
2. 山頂で詰んだ日
リフトで山頂まで上がった。
そこで気づいた。降りられない。
トゥーサイドに体重を乗せると前に転ぶ。ヒールサイドに体重を乗せると尻もちをつく。どっちに傾いても転ぶ。
ゲレンデを見下ろすと、急斜面に見えた。実際はそんなに急じゃなかったと思う。でもあの瞬間、壁にしか見えなかった。
泣きながら降りた。
転んで、立って、また転んで。それを繰り返しながら、なんとか麓まで降りた。
レンタルの板を返して、その日で終わった。
それから何年も、スノーボードには触れなかった。
3. 2025年、スキーに戻った
何年かのブランクを経て、2025年1月にスキーに戻った。
久しぶりの雪山は気持ちよかった。体が覚えていた。スキーはスムーズに滑れた。
そこで気づいた。
一緒に来た仲間がスノーボードをやっていた。
颯爽と、かっこよく滑っていた。
あ、やっぱりスノーボードってかっこいいな。
あの日山頂で泣いた記憶があるのに、またその気持ちが戻ってきた。
4. 師匠との出会い
仲間の中に20年のベテランがいた。
昔は飛んでいたらしい。今はカービングを極めている。自分でも研究して、理論を持って滑っている人だった。
その人が師匠になった。
「やってみる?」
その一言で、2026年1月、スノーボードを再び始めた。
あの日山頂で泣いてから、何年も経っていた。
5. 今度は違った
正直、また泣くと思っていた。
でも今回は違った。
師匠がいた。一つずつ教えてもらえた。少しずつ滑れるようになっていく感覚があった。
そしてどハマりした。
あの日山頂で泣いた自分が、ゲレンデに通うようになった。
6. でも壁はあった
滑れるようになるにつれて、新しい壁が出てきた。
右太ももだけがパンパンになる。左に乗れない。エッジが噛まない。ターンがズレる。
師匠に聞くと、感覚で教えてくれる。
「腰は十字」「左足は突っ張る」「柔軟が大事」
言葉の意味は分かる。でも再現できない。
感覚で教わったことを、感覚で理解できなかった。
7. だから解剖し始めた
感覚が分からないなら、構造で理解するしかない。
骨格、筋肉、解剖学、運動生理学。
自分の体を実験台にして、師匠の言葉の意味を一つずつ解読していくことにした。
このブログはその記録だ。
このブログについて
私がスノーボードを始めたのは2026年1月。まだ3ヶ月しか経っていない完全な初心者だ。
師匠は20年のベテラン。
その師匠の感覚的な言葉を、骨格・解剖学・運動生理学で言語化していく。
スクールには通っていない。データと体験だけが頼りだ。
「なんで上手くならないのか」
同じ悩みを持つ人に、少しでも参考になれば。



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